中学生生活も残り僅かとなり、学校でも毎日のように予想問題などの模試の続く日が訪れました。

勉強嫌いな僕は入試前と言ってもこれといった対策はしてませんでした。分からないまま授業が進むといった感じで、中学一年生の初期から完全に乗り遅れてしまってたのです。

中間テストなどの通知表が届く度に折れ線グラフで学年の平均点と自分の点数を色分けして書かされてたのですが、平均点を遥かに下回ってる僕は周りの人に見られないように隠れて書いてました。

しかし、悪い成績と言うのはどうしても周りの人にバレるもので、ある日クラスメートのT原君に「お前は体育は全くだめ、勉強も出来ない、得意なのはドラクエの絵を描くことくらい。まるでダメダメ人間だな。俺がお前みたいな人間なら生きていけんな」と小馬鹿にして笑いながら言ってきました。
言われた瞬間とても頭に来たのですが、その言葉がずぼしのため何も返す言葉は無く…心の中で「確かにそうだよね。スポーツ万能、成績優秀のお前から見れば何も取り柄無い人間だよね。生きてる価値無い人間かもしれないよね。」そう思ってしまいました。それは本当に悔しい一言だったのですが、その時に自分の中で別の心が生まれ「ならばお前には絶対に出来ない特技を身に付けてやる!世の中勉強だけではない。いつか見返してやる!」と何か強いものが出来たのでした。
その結果なのか、後に色々な特技を身に付けたり、色々な事に撃ち込める精神力が生まれました。
とても当時ヒョロヒョロ体型で、モヤシのような体つきにコンプレックスを抱いてた僕がその10数年後、とある雑誌のモデルに登場したりする事も出来たのです。

そして、勉強の成績は…


次回に続く