文化祭の合唱に向け、再び練習が始まりました。僕のクラスは成績優秀なばかりではなく、歌も上手い人が揃ってました。特に女子のコーラスは見事で、高い声をビブラートをかけて歌い上げる人もいて、絶対に一位になれるだろうと言われてました。
担任の先生も、楽譜は読むことが出来たので、放課後の練習には色々とアドバイスをしてくれました。
声変わりをした僕は、音を取る事が出来ず、毎回口パクをしてました。周りの人達が勉強もスポーツも何もかもがあまりにも優秀過ぎて、僕は常に肩身の狭い思いをしてました。
音楽の時間になるとそれぞれのパート練習があり、いつもの様に男子はN井君がピアノで弾くメロディーに合わせて練習をしました。ただ、自由曲の「旅立ち」で、N井君は毎回一ヶ所だけ音を間違えて弾いてる事に気付きました。「成績常にトップのN井君でも楽譜の読み間違いをするのか…」と思いながら僕は楽譜を目で追い、歌うふりをしてました。
二曲とも通して歌えるようになった頃、先生の提案で、前列と後列と交互に歌わされるようになりました。前列の人達が歌う時は、後列の人は目の前に座り、歌ってる時の口の開け方などを見ると言うものでした。
ただでさえあがり症なのに、目の前で歌ってる姿をじろじろと見られる事が本当に苦痛で、毎回歌い終えると僕が立っていた床の上だけ汗で足跡がくっきりと残ってました。
音が取れない事に加えて、この嫌がらせとも思える授業内容が、僕が大の歌嫌いとなるトラウマになってしまいました。また、口パクをしてるため周りから「ちゃんと声出してる??」と疑われるようになり、楽しいはずの音楽が、ただただ苦痛でしかなくなってしまったのでした。
次回に続く…
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声変わりをした僕は、音を取る事が出来ず、毎回口パクをしてました。周りの人達が勉強もスポーツも何もかもがあまりにも優秀過ぎて、僕は常に肩身の狭い思いをしてました。
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二曲とも通して歌えるようになった頃、先生の提案で、前列と後列と交互に歌わされるようになりました。前列の人達が歌う時は、後列の人は目の前に座り、歌ってる時の口の開け方などを見ると言うものでした。
ただでさえあがり症なのに、目の前で歌ってる姿をじろじろと見られる事が本当に苦痛で、毎回歌い終えると僕が立っていた床の上だけ汗で足跡がくっきりと残ってました。
音が取れない事に加えて、この嫌がらせとも思える授業内容が、僕が大の歌嫌いとなるトラウマになってしまいました。また、口パクをしてるため周りから「ちゃんと声出してる??」と疑われるようになり、楽しいはずの音楽が、ただただ苦痛でしかなくなってしまったのでした。
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